「ハーブと歴史上の人物-4-盗賊の酢」について考える - 団塊オヤジの短編小説goo
盗賊の酢(1630頃)1630年南フランスのトゥールーズでペストが大流行しました。当時、ペストに対する特効薬がなく、人々は、ペストが流行すると、亡くなった人を焼き、(向こうでは通常、火葬はしない)町を捨て、避難するくらいしか手はありませんでした。そんな中、空っぽになった町で、ペストで亡くなった人の家をもっぱら狙った泥棒4人組が出現しました。町じゅうが死体であふれ、多くの感染者が病気に苦しむ中、感染を恐れず町じゅうを歩き回り、盗みをはたらいたのです。結局の所、彼らは捕まってしまったのですが、捕まえた官憲が不思議に思ったのは、そんな危ない家に入ったにも関わらず、ペストにかからなかったこと。やっとのおもいで彼らを捕まえた警察は、緊急時を救うためにその予防法を白状させたのです。この4人組は酢にセージ、タイム、ラベンダー...「ハーブと歴史上の人物-4-盗賊の酢」について考える