エンタメにおいてもAIは日進月歩で進歩しており、新しい研究成果や試みが次々と発表されています。こちらの連載では、過去1か月間、主に海外で公開された注目すべきゲームAIやエンタメAIに関連したニュース、論文などを紹介していきます。StarCraftⅡを攻略するゲームプレイAIは、生態系を模倣する科学系メディア「Massive Science」は7月20日、Google傘下のAI研究機関DeepMindが開発したゲームプレイAI「AlphaStar」が進化論の研究に活用されていることを報じました。人気RTS『StarCraftⅡ』の攻略を目的として開発された同AIは、2019年10月、人間のプレイヤーと同等のプレイ条件下で対戦した結果、上位0.2%にランクインされたことによりグランドマスターの称号を得ています。AlphaStarはStarCraftⅡを攻略するために、3つの課題を効率的に解決できるように学習しました。まずプレイヤーが操作するユニットの生産に関しては、序盤は低コストのユニットを数多く生産して領地を確保した後、中盤以降は優れた能力を持つ高コストのユニットを生産して勢力を広げます。ゲームフィールドで利用できる資源は有限なので、同種族ユニットへの資源供給と異種族からの資源奪取を両立させなければなりません。そして、生存競争に勝ち残るには異種族の増強に相応した同種族の強化が求められます。こうした課題は、実のところ、それぞれ「r-K戦略」「資源配分」「進化的軍拡競争」として進化論の研究において論じられているものなのです。AlphaStarが解決する課題が偶然にも進化論におけるそれと同様であることから、科学者たちは同AIを進化論研究におけるシミュレーターとして活用することを提案した論文を発表しました。同AIは、時として人間プレイヤーが思いつかないような型破りな戦略を実行することで知られています。同AIを進化論シミュレーターとして活用した場合、科学者たちが思いつかなかったような生存戦略を実行することによって、研究に寄与することが期待されています。【論文】Artificial Intelligence Accidentally Learned Ecology through Video Games「フォーリーアーティストAI」を開発する試み科学系メディア「IEEE
キヤノンメディカルシステムズUSA – Zebra Medical Visionと提携しAI画像診断を提供 | 医療とAIのニュース・最新記事 - The Medical AI Times
キヤノンメディカルシステムズの北米拠点 Canon Medical Systems USAについて、以前にはCT画像を再構成する独自AI技術のFDA承認を紹介した(過去記事)。同社はこのほど、イスラエルの医療AIスタートアップであるZebra Medical Visionと提携し、新しい画像解析ソリューションの提供を開始することを公表した。 Canon Medical Systems