アートか犯罪かを問われる音声のディープフェイク:月刊エンタメAIニュース vol.5 | モリカトロンAIラボ
エンタメにおいてもAIは日進月歩で進歩しており、新しい研究成果や試みが次々と発表されています。こちらの連載では、過去1か月間、主に海外で公開された注目すべきゲームAIやエンタメAIに関連したニュース、論文などを紹介していきます。Uber開発のゲームプレイAI、Atariのレトロゲームでハイスコア更新US版Engadgetは4月29日、Uberによって開発されたAtari2600をプレイするAIがハイスコアを更新したことを報じました。Atari2600とはアメリカで発売されたレトロゲーム機であり、このゲーム機でプレイできるゲームは今日のゲームプレイAIを評価するベンチマークとして活用されています。Uberが開発したゲームプレイAI「Go-Explore」は、難易度の高いゲームとして知られている『モンテズマの復讐』をAIとして初めて全ステージクリアし、『Pitfall』ではほぼ完璧にプレイしてハイスコアを更新しました。同様の試みは、既報のようにDeepMindがゲームプレイAI「Agent57」を開発して大きな成果をあげました。そうした成果が短期間に更新されたことからわかるように、ゲームプレイAIの進化はまさに日進月歩なのです。Go-Exploreがハイスコアを更新できた理由は、ゲームプレイAIの記憶機構を改良したからでした。一般にAIはゲームステージとの相互作用を通じて、ゲームをクリアする最善の選択肢を探索します。この探索において重要となるのが、過去のプレイを記憶することです。Uberの研究チームは、AIが何かを選択する前に戻ることと初期状態に戻ることを苦手としているという仮説を立てたうえで、こうした問題を改善するアルゴリズムを開発したのでした(アルゴリズムの詳細は、こちらの論文を参照)。Uberの研究チームは、今回開発したAIを将来的には自律自動車のナビゲーションシステムの改善に応用していたいと語っています。関連記事:にわかレベルだったゲームプレイAIは、いかにして熟練プレイヤーになったか?音声のディープフェイクはアートなのか、それとも犯罪なのか?音楽メディアPitchforkは5月11日、アメリカで起こったディープフェイク音声にめぐる騒動をまとめた記事を公開しました。さまざまなディープフェイク音声を収録した動画を公開しているYouTubeチャンネル「Vocal
·morikatron.ai·