SIerとユーザー企業はなぜ「相互不信」に陥るのか? 業界歴40年のPMが考察
企業経営にITが不可欠な存在となった今、ユーザー企業にとってSIerの存在はかつてないほど重要性を増している。しかし、ユーザー企業とSIerは互いに不信感を抱いているというのがSIer側としてシステム開発に携わってきた筆者の見立てだ。相互不信の背景にあるものとは。
・・・みずほ証券が「61万円1株」の売り注文を「1円61万株」と誤入力して発注し、これに気づきあわてて取り消そうとしたものの、システムに不具合があり取消が執行されず、また証券取引所の職員もこの異常注文に気づきながら売買停止措置を取らなかった結果、わずか10分程度の間に、みずほ証券に407億円の損害が生じたという事件がありましたが、「みずほ証券の軽率さもあきれるが、注文の取消ができないようなシステムを提供し、かつ売買停止措置を取らなかった証券取引所はもっと悪い。」といって、えいや!とどんぶり勘定で損害に対する責任割合を3対7とした判決がでました。・・・